多用途に対応するハーフミラーの製造企業

明治32年創業のカタニ産業株式会社は、金箔製造で知られる金沢に拠点を置く企業で、伝統技術と先端技術の組み合わせで様々な提案を行っています。

ホットスタンピング箔を始めとして、金箔や貴金属箔、金銀糸に自動車関連と化粧品関連、パッケージや釣具の分野で事業を展開中です。

ハーフミラー箔もその1つで、可視光線を反射するハーフミラー層に金箔製造で培われてきた技術が活用されています。

透過性の高い透明プラスチックにLED光源を用いる構造ですが、箔が可視光線の透過率を左右するので、重要な役割を担っているわけです。

真空蒸着技術によってメタリックな箔が実用化されており、金属層の膜厚の制御で異なる可視光線透過率の実現に成功しています。

カタニ産業株式会社のハーフミラー箔は、AL転写箔とALフィルム、SUSフィルムの3タイプの用意があって、それぞれに10%から40%までの透過率のバリエーションが存在します。

外観はアルミなどの金属と比べて遜色のない質感ですが、裏からバックライトLED光源で光を部分的に透過させることで、店舗の装飾や家電製品のLED表示、目隠しパネルなどの応用が可能となっています。

扱いやすく加工性も良好で何より実用的ですから、アイデア次第で活用できる製品を開発したカタニ産業株式会社の技術力はまさに本物です。

箔やフィルム状なので軽量に仕上げられますし、コスト的にも無駄がなくて検討したり採用しやすいですから、透過性を持つ金属的な質感の製品を探している企業に朗報です。